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痛みを減らす
10大メリット
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漏斗胸手術
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痛みを減らす
「漏斗胸の手術は痛い」と思い込まれている方が少なくないようです。
当院では豊富な経験から、なるべく痛みを抑える治療を追求しています。
術中の痛みを抑える工夫
最初の手術で、2本目のバー(身体に残すバー)を入れる際に、肋骨との調整を考えながらバーを置き、丈夫な糸で左右それぞれ2本の肋骨に縛れば、バーが骨膜に当たって起きる術後の痛みを、かなり軽減できることが経験的にわかっています。
痛みを感じることがなければ、痛み止めを飲む必要がありません。
術中から、切開した部分の周辺に局所麻酔剤を打ち、神経ブロックでしびれを起こして痛みを感じないようにしています。これはだいたい24時間効果が続きます。
ナス博士は、脊椎の中まで針を刺し,その中にチューブを通して麻酔薬を注入する硬膜外麻酔を行っていたのですが、これだとチューブを抜いた後に痛みを感じることが多いようなので、当院では行っていません。
ASVによる人工呼吸
術後には、呼吸管理・疼痛管理のために、ASV(二相式気道陽圧ユニット)という機械を使って人工呼吸を行います。ちょっと息をすれば機械が肺に空気を送り込んでくれますので、自分の力で吸い込む努力をせずにすみ、かなり痛みが緩和され楽になります。
手術が終わった直後からは、胸部外科としての痛み止めを行います。静脈注射で特殊な痛み止めを打ち、痛みを鎮静します。
胃がんの手術、どちらが痛い?
当院ではこれまで2例ほど、胃がんの手術を先にした患者さんに、その直後に漏斗胸の手術を行ったというケースがあります。
手術が終わった後に患者さんに、「漏斗胸の手術と胃がんの手術と、どちらか痛かったですか?」とたずねたところ、お二人とも「胃がんの手術の方が痛いに決まってるじゃないですか。
胃の手術は術後に呼吸で腹が動くんです。漏斗胸のほうはバーでしっかり固定していて動かないんですから」と答えておられました。
実際に手術を受けた患者さんのそうした感想を聞いてみると、漏斗胸治療の痛みのレベルはそう高くないと考えられます。女性の方はお産もするので、痛みに強いとも言えます。
バーを抜いたあとは自由を実感
バーを抜く2度目の手術の感想を患者さんに聞いてみると、まったく痛みを感じなかったと言う人もいれば、「痛かった」と言う人でも「だいたい1度目の手術の3分の1くらいの痛みだった」というご感想です。
2度目の手術は楽だし、せいぜい1日で痛みは取れると考えていただいてよいでしょう。
バーを抜いた後の感想を伺ってみると、「バーが入っていたときはなんとなく拘束感を感じていたけれど、それに慣れていました。
だけどバーを抜いてみると本当に自由になれた感じがしてうれしい」とみなさんおっしゃいます。
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松山笠置心臓血管病院 手術の後
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