受診まで 手術の準備 バーを入れる手術 手術の後 バーを抜く手術 痛みを減らす 10大メリット 手術の効果 漏斗胸手術

漏斗胸手術の準備として行っていただくこと


手術の準備


手術に耐えられる身体作り

 まず、慢性腸炎については、2週間~1ヶ月前から治療薬を服用していただきます。慢性腸炎や蓄膿症がある人が手術すると、ばい菌が血液を通して全身に広がるため、術後の傷の治りが遅くなってしまうからです。

 そこで腸炎の治療薬で腸内のガスを出していただいた後に、手術の6日前から腸の常在菌を正常化するために、コーカサス地方で採れるヨーグルトの錠剤(ボンナリネ)を服用していただきます。

前日入院で術前検査

 前日に入院していただき、術前検査を行います。
 すでに血液検査や尿検査を行っている場合は、心臓エコーの検査だけで、松山滞在期間を1日減らすことができます。その晩は病室でゆっくり休んでいただきます。当院はなるべく入院期間も減らすように努力しています。

 初診から2~3ケ月以上たっている場合は、入院前日に外来受診をしていただいて、術前検査を受けていただいてから入院していただきます。

ご説明と同意

 漏斗胸手術は安全性が極めて高い手術なのですが、当院では手術の前に笠置院長が必ずご家族にご説明をします。
 ご家族がいない方、高齢者であったり、ご家族のご都合が悪かったりする場合には、ご家族の委任状を持った職場の同僚の方が来られるケースもあります。

 手術前の説明としてお伝えするのは、漏斗胸手術の必要性、手術時間(大体4~5時間。そのうち麻酔をかけるのに1時間、覚醒に1時間かかります)、全身麻酔をかけるドクターは愛媛大学病院から経験豊富な医師にお越しいただくことなどについてです。
 漏斗胸手術自体のリスクはゼロです。リスクがあるとすれば麻酔で、日本臨床麻酔学会によると3000~4000分の1の死亡率と言われています。
 麻酔薬は吸入麻酔薬及び静脈麻酔薬、経静脈麻酔薬を使いますが、このリスクをカバーするために大学病院からそれぞれの麻酔薬の特性を充分に理解している優秀な医師にお越しいただいているわけです。

 以上の事は印刷して患者さんとご家族にお渡しします。
 ご説明の後、手術と麻酔についての同意書にサインをお願いします。



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